反閇

反閇はこれから出行する人の身に不詳・災難が降りかからぬよう、呪的に守護する目的で行われる邪気祓いである。狭義にはその際に用いられる独特の足さばきをも反閇とも言うが、これは中国式に禹歩(うほ)と呼ぶことが多い。
禹歩は北斗七星の数を踏む。道教や陰陽道では北斗七星に弼(ひつ)星と輔星を加えて九星とするために九回の足さばきとなる。禹歩の由来は明らかではないが、禹王の跛行や、神懸りした巫覡のおぼつかない足取りなどの説がある。
道教では禹歩が召鬼法の一種とされているのに対し、陰陽道では場を鎮め、凶神を排除するという鎮めの意味が強い。
3歩
2歩
1歩
  

 左足右足