東和行き みにれぽ   建速素戔嗚
6月5日(日)。
目覚めた場所は・・・水沢。
前日ちょいと用事がございまして久々にお邪魔していました。
で。
今日は午前中まるまるフリー。
さてどうすべぇか。
行きたい場所は多々あるのですが、あまり時間に余裕のない時に
下調べもなくお初な訪問をするのはちと冒険です。
ここは最低でも一回は行ったとこにしとこっと。
本日のルートは盛岡経由を予定しているので、4号線からあまり遠くない
とこがよひな。
ってことは・・・

東和か^^;

てなわけで、極めて安易な理由により、生まれて3度目の東和行きと
相成りました。
※前回のれぽを「東和行」のタイトルで出した時、
「ひがしかずゆき」さん
と勘違いされたので、何気に「き」をつけてみました(^-^;

ホントは高速にのっかってしまえばよいのでせうが、せいぜい1・2区間だし、元々あまり得手ではない高速走行(笑)ですので、ノンビリと下を走ります。
それでもほどなく北上市へ。
ここまでくればひと安心。
有田町の交差点を右折します。

とはいっても。
知らない人が走れば不安に思うかもしれません。
ここの時点で道路標識に書かれているのは「大船渡・遠野」の地名で、
東和の名前はどこにも出てきていないのです。
前述の交差点を曲がって少し行ったところで107号線に入るのですが・・・
事態は同じ。
どこまで行っても「大船渡・遠野」。
東和の「と」の字もありません。
スサノオもこちらから向かうのは初めてなので不安不安。
時折見える
「↑田瀬湖」
の標識を心の支えに(笑)クルマを走らせます。
目撃したいのはただひとつ、「東和」の字面それだけなのですがなかなか
登場してくれません。
そうこうしているうちに
「↑毘沙門堂」
の表示がいつの間にか出没しはじめ、よっしゃ間違ってないぜ☆(o^-´)bと
ひとまず心にゆとりができはじめたあたりにやっと『東和』へ入ります。

ここからなら間違いなく丹内山神社の方が近い。
大まかな知識ではそうだと分かっているのですが・・・
はて、どちらに進めばえがったか。
自信がない。
かといって野性の勘を働かす度胸はサラサラなく、毘沙門堂を先に訪問する
ことにさっさと決めちゃいます。
ひとり旅のここがお気楽なとこですね。
「毒沢城跡」
という、見覚えのある名前が見える立て札を目にして
「合ってる♪」
と喜びつつ(笑)先へと。

因みに。
この一見ドッキリとしてしまいそうな毒沢城。
その名のとおり毒沢氏の居城であったわけですが、んでわその毒沢氏って
そもそもどなたさ。
と思ったら、あら。
和賀氏のご一族とか。
ってえことは、あーた。
あれぢゃないすか。

てんつくの世界ではござんせんか( ̄― ̄)

お話の中に出てきてたっけ・・・?と必死で思い出しながらの運転です^^;

ま、それはそれとして。←いいのか
とりあえず今は毘沙門堂へ向かう途中。
初めて来た時は工事中だった道路も、今は綺麗に舗装されています。
でもそれは参道に入るまでのこと・・・
とても大きな案内の看板とは裏腹に、駐車場までの道は勾配きつくて
カーブの連続でしかも狭い(爆)。
上から対向がきたら・・・
あまり考えたくない(;^_^A
何というか、ほとんど賭けのような気持ちでハンドルを繰ります。

そんなにも緊張して辿り着いた参道入り口。
駐車場はガラガラ(笑)。
実際スサノオの以外は一台だけ。
しかもその一台も、トイレ横の草むらで雑草を刈り取っている業者さん
らしきおぢさんが乗ってきたものでせう、間違いなく。
まぁそれはいいのですが、そのおぢさん、さっきからずっとスサノオを
見ています。
あらま何かしら。
そんなに見られても。
今のあてぇそんなに美しすぎかしら(馬鹿)。
不思議がりながらクルマを降りたスサノオにおぢさんひと言、

「拝観なさいますか?」

は?

「拝観なさいますかぁ〜?」

毘沙門様のことだらうか。
「はい、伺いますが・・・?」

妙なことを聞く人だと、小首傾げつつも施錠をして顔を上げると、
おぢさんはもういませんでした。
何なのだ、ほんと。
関係者に知らせにでも行ったか。
それより何より行くべぇか。

鳥居をくぐって左手に折れると、立派な拝殿が姿をあらわします。
泣き相撲の開催されるところとしても有名な
「三熊野神社」でございます。
さすがご立派。素晴らしうございます。
お参りをして、さて写真撮らせてもらいませうとカメラを構えた時、
目にとまったのは向かい合った二羽のカラス。
そりゃ「熊野」ですものねぇ。
ですが・・・
何か違う。

あ"。

足二本・・・?

見なかったことにしよう。
スサノオ詳しくないし。
ここはやはり、熊野オーソリティーであるどうるず組のおふたりに
お任せっ♪

何事もなかったかのように毘沙門堂に足を向けます。
今は主のいないお堂ですが、長年お祀りをしてきた人達の祈りが
ヒシヒシと感じられ、それなりに厳粛な気分に。
そして脇から渡り廊下をぬけ、右手の石段を登ると見えてくる白い建物。
現在毘沙門様が住まいしておられる収蔵庫です。
で、すぐそばに御守りなどの売店を兼ねた拝観券売り場があるのですが。
その中に座ってたのは。

さっき駐車場で草刈りしてたおぢさん(;^_^A

別ルートで先回りしてたのですな。
分かってたらもっと急いできたのですが、あちらこちらをノホホンと
歩いてきたもんで、お待たせしてしやいました。
他に拝観している方々はいらっさらない様子。
ちと恐縮してしまいます。
とは思いながらも、日本一の毘沙門様をひとり占め状態で拝めるのは
それはそれで嬉しかったり(^o^)

久々のお目通りで少々長居をしてしまいましたが、その分堪能できて
とっても満足♪
さて帰ろうと靴を履くスサノオに、受付のおぢさんがご苦労様でしたと
声をかけてくれました。
ど〜もぉ♪とかえして道を戻りはじめたスサノオ。の背後で、
バタンッ
とドアの閉まる音。そして、
ガチャンッ
と鍵のかかる音。
そして、

パタパタパタ・・・

おぢさん、どうやら次の職場(?)へ移動した模様です。




さて、丹内山神社に行きますか。
毘沙門堂からは北上方面に引き返す形になります。
それにしても。
何と景色がよいとこなんだか。
車窓に広がる風景を見ていて頭に浮かぶのは
「天鈴様の地元だなぁ〜・・・」
この時点で、スサノオの感覚では天鈴様はもはや実在したお方となって
いました^^;
1200年前の東和が今と全く同じだったということはそりゃないでせうが、
かといって何から何まで様変わりしてしまったとも何故か思えないのです。
川のせせらぎや緑の色、渡る風の音、鳥のさえずり。
もしかしてあの頃と同じ・・・とまではいかなくとも、少なくとも面影は
とどめているんではないのかな。
だったらアテルイや天鈴様もきっとこんな情景を眺めていたんだなぁと
ここまで考えて、だからそれは「火怨」の中の話だよっヾ(^^;と何度も
自分で自分にツッコミを入れる始末でした。

んなことはいいとして。
丹内山神社でございます。
行くのは3度目ですが、参拝は2度目。
ほぼニ年半ぶりになりますか。
しかし・・・
ホント人っ気がなひ(;^_^A
いろいろな気配はとってもあるのに。
拝殿のすぐ脇には、剣が神主さんを訪ねた社務所もあるのですが、
どうやら今はどなたも住んでいないように見受けられます。
前回来た時はそれでも人がいるような雰囲気もあったのですがね。
ってことは。
ここ今どなたが管理してるんだらう。
謎だ。
などと要らんことを考えながら、「あの」石を拝んで下りてきました。

今回はザッとこんな感じで巡ってまいりました。
いつものとおりで駆け足での訪問でしたが、それでも有意義な時間を
過ごすことができました。
次回こそは(笑)ゆっくりとしたスケジュールで周囲も含めて旅したいと
思うのですが、一体いつになるやら^^;
拙い文章、失礼いたしました。



建速素戔嗚拝